
最近世間をにぎわせている「キャッシュレス」という言葉。
PayPayやLinePay、メルペイなど数多くのキャッシュレスサービスが登場しており、日本のキャッシュレス化の動きも盛んになっています。
そして、キャッシュレス化の動きをさらに促進できるように、毎月0がつく日をキャッシュレスの日にしようという動きがあります。
しかしキャッシュレスという言葉は聞くけど、よくわからないし何だか怪しそう、そう思う人もいると思います。
そこで今回はキャッシュレスの日とは何なのか、またキャッシュレスについてメリットデメリットは何なのかを解説していきます。
【毎月0のつく日】キャッシュレスの日とは?
出典:日本キャッシュレス化協会
キャッシュレスの日とは、キャッシュレス化推進に取り組む企業や団体への支援を行う日本キャッシュレス化協会が制定した日です。
無いようとしては、キャッシュレス化に積極的に取り組む店舗を「キャッシュレス化推進店」として選定・表彰する、という日になっています。
そのため一見消費者には関係無いように思われますが、今後キャッシュレスの日にちなんだイベントが行われるなどの可能性はあります。
そのため0のつく日「10日、20日、30日」にはキャッシュレス化対応の店舗を探してみるのも面白いかもしれません。
そもそもキャッシュレスって何?
キャッシュレスの日は分かったけど、キャッシュレスについて何となくしか知らないという人もいらっしゃると思います。
キャッシュレスとは簡単に言うと、現金を使わない決済のことです。
「キャッシュ(現金)レス(無くす)」という意味があります。
そのためクレジットカードやデビットカード、QRコード決済、suicaなどの現金を使わない決済サービスすべてはキャッシュレス決済と呼ぶことができます。
しかし一概にキャッシュレスとは言っても、実はキャッシュレス決済にも種類があります。
前払い(プリペイド)、即時払い(リアルタイムペイ)、後払い(ポストペイ)の3種類です。
前払い(交通系カードなど)
出典:JR東日本
一般にプリペイドカードと呼ばれるもので、料金をあらかじめチャージして使うキャッシュレス決済です。
suicaやicocaなどの交通系カード、waonなどの買い物カードが該当します。
例えば、あらかじめ2000円をチャージしておくと2000円以内の交通機関の利用、2000円以内の商品を買うことができます。もちろん、使った分だけ料金は引かれます。
チャージ金額以上のものは買うことができないので、注意が必要です。
即時払い(銀行系、国際ブランド系カード)
出典:JCB
使用すると、使用した金額の分だけすぐに口座から引き落とされるキャッシュレス決済方法です。
一般にデビットカードという呼ばれ方をします。
例えば、2000円の買い物をしたとすると2000円がすぐに口座から引き落とされます。
使用した分だけ即引かれていくので、お金の流れが一番わかりやすいキャッシュレス決済方法です。
後払い(クレジットカード)
使用した金額を毎月決められた日にまとめて払うキャッシュレス決済方法です。
皆さんになじみのあるクレジットカードがこれに当たります。
例えば2000円の買い物をしたとしてもすぐに引かれるのではなく、決済日(一般的に月末)に口座から引かれる方法となっています。
簡単に高額の買い物が可能なので便利ですが、支払額に注意する必要があります。
QRコード決済には様々な種類がある
昨今いろいろなQRコード決済がありますが、QRコード決済の決済方法はサービスによって違います。
PayPayやLINE Payなどは前払いですが、origamiペイなどのQR決済は即時払いとなっています。
そのため、QRコード決済を使用する際は自分の使用するキャッシュレスサービスの支払い方法を確認する必要があります。
キャッシュレスのメリットデメリットまとめ
キャッシュレスのメリットは大きく分けて4つあります。
- ポイント還元がある
- 現金を持ち運ぶ必要がなくなる
- 支払いが早い
- 使用金額の管理が簡単
それに対してキャッシュレスのデメリットは大きく分けて2つになっています。
- 加盟店のみでしか使用できない
- セキュリティ上の不安
キャッシュレスにはメリットもあれば、もちろんデメリットもあります。
キャッシュレスのメリット4つ
ポイント還元がある
キャッシュレス決済にはポイント還元があることが多く、現金よりもお得に使えます。
更に2019年の10月から消費税率が変更になりましたが、それに伴いキャッシュレス決済時における割引も行われているのでさらにお得になっています。
現金を持ち歩く必要がない
「小銭がたまる」、「財布が分厚くなってしまう」など現金を使う買い物によく起こる問題。
キャッシュレスサービスを使えば現金を持ち歩く必要がなくなるので、買い物がとても楽になります。
コンビニに財布を持っていく必要がなくなる、カードだけを持ち歩けばいいので出かけやすくなるなどこれによって多くのメリットがあります。
支払いの早さ
1356円など金額が細かくなってしまっても、キャッシュレス決済ならばすぐに会計が完了します。
細かい小銭を用意することも、お釣りを受け取る必要もなくスピーディーに、そして楽に会計を終わらせることができるのでとても便利です。
使用金額の管理が簡単
現金の場合、使ったレシートなどを保存しなければなりませんが、キャッシュレスサービスの場合使用金額がデータとして残るので、直ぐに確認することができます。
そのため、いつの間にか使いすぎていたということはなく自分の状況に合わせて利用することができます。
キャッシュレスのデメリット2つ
加盟店でしか使用できない
キャッシュレスの発展途中である日本ならではの問題として、キャッシュレス対応している店舗でないと利用できないという問題があります。
また店舗によって対応しているキャッシュレスサービスも違うので自分が利用しているキャッシュレスサービスが利用できるのか確認する必要があります。
セキュリティ上の不安
2019年7月にセブンイレブンのQRコード決済で、不正利用の問題があったようにセキュリティが不安という場合もあります。
会社によって補填の有無やセキュリティの確立方法などは様々なので、見極めて使う必要があります。
しかし、すべてのキャッシュレスサービスが危険なのではないので一度調べてみることも大切です。
【2020年追記】キャッシュレス化の動向
昨年の12月にMMD研究所とビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社の共同で行われた日本在住の20歳~69歳の男女50,000人を対象とした調査によると、約4割の方がキャッシュレスで支払うことが増えたと答えたそうです。
これはスーパーなどのセルフレジの導入、ラーメン屋などのキャッシュレスサービスの導入など私たちの身の回りにキャッシュレス化が起こっていることを意味しています。
また大手キャッシュレス決済サービスのpaypayなどが還元キャンペーンを行っていることも関係しており、国全体がキャッシュレス化に動いているためでもあります。
2020年には東京オリンピックもおこなわれるため、海外需要に対応するためにも7月までにキャッシュレス化の波は広がるとされています。
キャッシュレスサービスを使ってみる
ここまでキャッシュレスサービスの紹介をしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
もちろんデメリットもあります。それが不安でなかなか使えないという声も多く聞きます。
しかし、それを補えるだけのメリットがあるのも事実です。
これからのキャッシュレス時代に向けて、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
今まで気づかなかった便利さに気づけるかもしれません。